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「未央さん、飲みに行きます?」 ランチタイム。 元気のない私を見て、若菜が気を使ってくれた。 「ううん。今は、そんな気分になれなくて…。ありがと」 「いえ…」 若菜は少し笑って、目を伏せた。 「…………勇人君、ムカつく」 「……え?」 ポツリと呟いた若菜の言葉に、目を丸くした。 「だって、散々未央さんと一緒にいたくせに、あの仕打ち…。 英里子って人は確かに綺麗だけど、何でそこまで我慢してるんだろ」 「我慢?」
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