ミルクティーな関係【コミカライズ原作】

１１

「勇人に…、聞きました」

ゴクリと、生唾を飲み込む。

伏し目がちに、長い髪の毛を耳にかけた英里子は、大きな瞳をまた私の方に向けた。

「少し、お話したいんです」

「……え？」

「お昼休みって何時からです？
迷惑だと思うけど、１０分だけ話できませんか？」

正直、恋敵の英里子となんて話したくもない。

怖いし、後ろめたくもある。

だけど切羽詰まった様子の彼女からの申し出を断る事もできずに、昼休みに会う約束をしてしまった。