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「で、いい男だったんですか?!」 「別に」 「えー?!未央さんのその返事って事は、彼氏にはしたくないんですね」 若菜がガッカリしたように肩を落とした。 今日はシフトが一緒の後輩若菜と、15時にランチを取る。 遅番は午後出勤なので、この時間の休憩は普通。 昨日の夜遊びのせいで、若干体が重いから、やっとの休憩がオアシスとなる。 百貨店で美容部員をする私達は、むくんだ足からヒールを脱ぎ捨て、ひと時の休息を取る。 個室で掘ごたつ。 私と若菜の隠れ家的な場所だ。 「ま、未央さんらしいです」 「若菜も変わらないでしょ?」 「違いますよ。 私は彼氏が欲しいんです!」
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