6772人が本棚に入れています
本棚に追加
「で、いい男だったんですか?!」
「別に」
「えー?!未央さんのその返事って事は、彼氏にはしたくないんですね」
若菜がガッカリしたように肩を落とした。
今日はシフトが一緒の後輩若菜と、15時にランチを取る。
遅番は午後出勤なので、この時間の休憩は普通。
昨日の夜遊びのせいで、若干体が重いから、やっとの休憩がオアシスとなる。
百貨店で美容部員をする私達は、むくんだ足からヒールを脱ぎ捨て、ひと時の休息を取る。
個室で掘ごたつ。
私と若菜の隠れ家的な場所だ。
「ま、未央さんらしいです」
「若菜も変わらないでしょ?」
「違いますよ。
私は彼氏が欲しいんです!」
最初のコメントを投稿しよう!