はじめに

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母の話し 私が小学生くらいの頃から母はスナックに勤めていた。 そのスナックで一緒に勤めていた霊感がある年下のMさんと仲良くなった。ちなみに母は霊感はないらしい。 そんなある日、仕事が早く終わりMさんが運転する車で送ってもらっている途中、話しが盛り上がり気がつけば家がある方を通り越してかなり遠くまできていた。来た道を戻らず別ルートで帰るようにし、またお喋りを再開した。 暫く行くとJRの踏切が見えた。丁度手前で踏切の警報がなり遮断機が降りた。何気なく時計をみるともうすぐ深夜2時 になろうとしていた。「こんな時間に?何で遮断機が降りるん?」と聞く母に「貨物列車が通るのからやろ。」と答えるMさん。「あぁ、そうか。そうか。」と納得する母。 ところが………。 踏切の所で一時停止してから5分。 貨物列車はこない。 二人して「遅いなぁ」と話す。 10分………。15分…………。時間はすぎて行く一方で貨物列車のくる気配はいっこうにない。 「何でけぇへんの?壊れたんかな?」と不思議がる母。すると、しびれを切らせたのかMさんが「あぁもう💢何やねん💢」とキレ、車をUターンさせて別の道を走り出した。「Mちゃんどないしたん?!」と若干焦る母に「!うちも最初は壊れたんかなって思てんけど、何気なく遮断機の所みたら遮断機の横におってんて!」 「嘘~!?ホンマに?!何でもっと早よ言うてくれんの?!」と焦る母に「陰にかくれてたみたいでいきなり出てきたからそれまで解らんかってん。」と言うMさん。 結局遠回りして帰ったので帰宅したのは4時前だったそうです。
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