あの子がボクを嫌いな理由

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その人物に目を向ける。 前に座った可愛らしい女の子と話すその人物とは、幼なじみの川嶋暁である。 ボクの視線に気がついたのか、ふとこちらに視線をよこしたが、すぐに外された。 恐らく彼女はこう考えている事だろう。 「幼なじみだか知らないが、馴れ馴れしくすんじゃないわよ」 彼女はボクが知る誰よりもボクとの「幼なじみ」という関係に対してドライだった。
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