狂い咲きの桜

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―文久3年― 「今日は何もありませんでしたね。なんだか、つまらないです。平助もそう思いませんか?」 「何もないことは平和でいいことじゃん!総司は相変わらずだなぁ…。」 京の道中を青年二人は歩いていた。 名前は平助と総司と言うらしい。 「まぁ、今日は非番ですから甘味でも食べにいきましょうか。 平助の奢りで♪」 「えぇぇぇ!?オレの奢りかよ!」 「文句ありますか?」 総司と言う青年は平助と言う青年にどす黒い笑顔で言った。 「……イイエ、モンクナンテアリマセン。」 平助と言う青年はその瞬間カタコトで返事を帰した。 やはり、自分の命は惜しいらしい。 .
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