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スッパァン!
「土方さん!入りましたよ!」
奴はそう言って俺の部屋に入ってきた。
「寒…って、おいぃぃぃいっ、総司!!勝手に部屋に入るなと、何回言ったらわかるんだぁ!」
「煩いですよ、土方さん。それより、みてください!拾ってきたんですよ!」
「…………………はぁぁぁぁぁぁぁ!?おまっ…、拾ってきたって…!!…、こいつ誰だ。」
土方と呼ばれた男は、総司が抱えている気を失っているうえに、血まみれの人間を見て、眉間に深く皺を寄せた。
「桜の木の下に血まみれで倒れてたんですよ~♪それに!!今は冬なのに、桜が咲いてたんですよ!とても、綺麗でした。」
「総司、今すぐそいつを捨て「総司!!ハァッ、ハァッ、走るの…っ、速すぎっ!」」
土方の言葉を遮り、汗だくで走って来たのは、息を切らした平助だった。
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