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「「かんぱーい!!」」
本日何回目かわからない乾杯の音頭。
小気味良い音と共にグラスを鳴らす。
ここは僕の部屋。
目の前には見慣れたコイツがいる。
「時が経つのって本当に早いな。」
つまみのナッツを食べながらふと呟く。
「いきなりどうしたの?まさか酔っちゃったー?」
小馬鹿にしたような口調も相変わらずだ。
「いや、出会ってからもう7年だろ?こんなに一緒にいると思ってなかったからさ。」
「あー、女癖わるいからね君」
冗談なのか本気なのか、痛いところをつかれる。
「うっせ、これでも毎回本気だったんですけどね。」
すこし拗ねたふりをしながら過去に思いを寄せてみる。
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