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神機を変形しながら、サクヤと一緒に物影から飛び出て射撃再開。
すると、俺とリンドウの神機が発していた光が消えた。
バーストモード終了の合図だ。
なぜかは知らないがソーマはバースト時間が長いらしく、今回もまだバースト化が続いている。
そのソーマが斬りつけたところに、ヴァジュラの電撃を纏ったカウンターフックが迫る。
素早く装甲を展開するが、短く苦痛の声が漏れる。
アラガミの物理攻撃はとにかく重い。
たとえ防げたとしても、ダメージを受けるのが普通だ。
ヴァジュラの隙を狙って仕掛けるリンドウを、俺とサクヤが全力で援護する。
だが援護射撃をものともせずに、ヴァジュラが頭を突き出して口を開ける――!
「うぉっ…!?」
装甲を展開しながら後方へ飛ぶ。
牙が火花と共に、装甲の表面を滑っていった。
リンドウと入れ違いに接近しようとしたソーマを、落雷が阻む。
どうやらヴァジュラも躍起になっているらしい。
そして三度(みたび)、俺が遠距離戦中断を余儀なくされる。
今の状態のヴァジュラに近接戦闘を挑むのは、非常に気が引けるんだが……
さらにヴァジュラの前方に雷球が発生した、もう接近戦なんて無理だろう。
「あ、そういや…」
あることを思い出し、思わずつぶやく。
アラガミを『捕食』した際の、新型神機の特権――『アラガミバレット』。
生きたアラガミの細胞を取りこみ、それを通常のエネルギー弾のように撃ち出すことができる。
これは『捕食』ができる近接型、そしてそれを撃ちだすことのできる遠距離型、この二つの形態へ変化できる新型しか使うことができない。
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