‡始まり‡

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「兄‥‥貴‥‥?」 「失礼‥‥しまし‥‥た」 撫子は自分の目の前にある光景に言葉を無くした。 或斗が機関長の頬を殴っていたのだ。 或斗は震えながら、殴った手を握ってずっと謝っていた。 「ふっ‥‥まぁ、良いだろ。 撫子を置いて下がれ。 終わったら連絡しよう‥‥ 機関No.0040」 「かしこ‥‥まりました‥‥」 或斗はそういうと一礼をして部屋を後にした。 「兄貴?」 「さぁ、お前はこっちだ」 軌九の声に反応するように、男が現れて撫子を抱えると軌九と同じ部屋に連れていかれた。
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