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始業式から二日後。
今日は日曜日。始業式は金曜日にあった。
僕はカーテンを開けながらんー、と伸びをする。途端朝の空気が肺に入り込んできてすぅっと酸素が全身に行き渡った。
うん、今日もいい天気!
けどそんな快晴な天気とは裏腹に僕の心の中はどしゃ降りだった。
「一葉~朝飯できたぞー」
「……はーい!」
その原因が僕の実の兄、柳瀬裕也こと裕兄。
僕が二階の自分の部屋から出てリビングに向かおうと階段を降りれば玄関には大きなボストンバックがひとつ、どんっと置いてあるのが見えた。
それをみて僕ははぁ、と深く溜め息をついた。
自分の中の不安が大きくなる一方。
僕は少し重い足取りでリビングにつづくドアをあけた。
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