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ーー愛している。ただお前だけを愛している。だから、俺から離れないでくれ。
そんなセリフを言ったのは誰か…
そのセリフを言うのは世に言う男前で爽やかな青年だった。
それを言われているのがとても綺麗な女だった。
全く俺には関係のなさそうな変な夢を見るようになったのはいつからだろうか
はっきりとはわからないが、それは俺が物心ついたときには既に見るようになっていた。
ーーミシェル様。
それが俺の前世の名前だと知ったのは小学生の頃。
そして、俺が今まで見ていた夢は全て俺が過ごしていた前世でそして綺麗な女が俺の前世の姿だと知ったのもまた同じく小学生の頃だった。
そして、俺の前世に愛を囁いていた男はまだ俺の前に現れていない。
前世で交わした約束
ーー来世でも俺はお前を探し出して見せる。お前も俺を探してくれ。お前以外の奴を好きになる気はもうない。
その言葉だけを想い俺は誰も愛さずに生きている
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