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前をみるとそこには寮の生徒である岡田直樹がいた。
「いやぁー、七ちゃんが喜んでくれるかと思ってねぇ、お土産買ってきたんだよぉ」
そういって、直樹はカバンの中からたくさんの土産品を取り出してくる
「これがねぇ、京都でぇ、こっちがぁ、大阪ぁ、それからぁ、これがねぇ、島根んでこっちが鳥取のご当地キャラクターストラップぅ」
なぜか、こいつはご当地キャラクターストラップばかりをお土産に買ってくる。勿論他にも食べ物系もあるが腐っては困るということで最後新幹線に乗るとこでしか買わないらしい。
正直どうでもいい。
「七ちゃんってぇ、確か俺と同んなじクラスだったっけぇ?」
「ああ」
「じゃぁさぁ、ノート見せてくれない?去年も見せて貰ってたけどぉ、七ちゃんってぇ、字綺麗だよねぇ」
ニコニコ、ヘラヘラしてらこいつは正直苦手だったりする。何を考えてるかわからんし、何をし出すかわからん。
「…直樹。俺用事あるから隼人が帰ってきたら伝えといてくれ」
「りょーかい。ちゃんとご当地キャラクターストラップ飾っといてよねぇ」
「ああ」
自室へと戻り制服から私服に着替えて俺は寮からでた。
向かう先は寮から少し離れたところで俺と数人しかしらない犬のいるところだ
「よぉ。ライ元気か?」
犬の名前を付けたのは俺じゃなくってカインだ
あの時も犬を飼っていた。その犬にカインはライとつけて俺にだけみせにきた
俺とあいつだけの思い出。
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