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ガサガサと物音が聞こえた
「ミシェル様。まだその様な犬の面倒を見ておいでなのですか。カイン様がまだわからない限りはあなた様を守るのは私なのです。ですから、あまり1人で出歩かないでください」
そこにいたのは俺を呼び出してきた一ノ瀬彩華だった。
「一ノ瀬さん。あんたはここの寮の人間じゃないだろ。とっとと第一寮に戻れ。それと、俺はミシェルじゃなくって辻元七哉。もう戦争もしてないし誰も俺の命を狙ったはしない。」
「では、寂しがりやなあなた様の隣にカイン様が現れるまで居るというのはいけないことでしょうか?」
「いまのあんたはライルじゃない。一ノ瀬彩華だ。俺のそばにいなくてもいい。俺はミシェルみたいに寂しがりやでもねぇよ。」
ーーーカイン!その犬の名前はなんていうの?
ーーーこの犬はライというんだ。お前にだけ見せておきたかった。
ーーーありがとう。とてもうれしいわ
ーーー君が喜んでくれるだけで俺は幸せだ。ミシェル。
カイン。あんたは何処にいるんだ。
来世の俺は男だが、お前は女だったりするだろうか
もし男だったら俺とどうしたらいいのだろうか
その時は互いに幸せになるために気づかないふりをしておこう
カイン。早く会いたいのは俺だけだろうか…
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