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「ま、まあいいわ。」
「だな。勉強すんだろ?」
「今回は絶対に直樹よりも高い点を取るんだから」
「底辺の争い以上に醜いものはねぇよな」
現在、高校二年の一学期中間テスト一週間前だったりする。
直樹のテストの点数は下から四番目。
まあ、それより下っていうことは三番目か二番目だろう。
一番下は誰もが知っているし…
一番下も一応この寮の人間ってだけ紹介しておく。
「こないだは何ができなかったんだ?」
「…日本史と英語よ。」
「なら、今回は英語は捨てんぞ。とりあえずお前は理系だから数学から攻めて行けばいいだろ?」
「なっ、捨てちゃったら点数取れないじゃない!」
「何いってんだ。直樹は一週間前にやっと帰ってきたんだ。なら、今回は楽勝だろ。それに今回は俺に頼み込んできたじゃねぇか。確実に勝てんだよ。」
「まあ、前回は隼人に頼んで負けちゃったんだけど…」
「あいつは全部の点数をとって勝負したがる奴だからな」
「あんたはなんでも出来る奴だもんね」
「まあな。ほら、やるぞ。」
その日、俺はただ只管に天月に勉強を教えた
ただ、本物の馬鹿らしく全く覚えてくれないのがかなり大変だったが俺の教えかたが上手いだので今回は早めに理解できたとか言っていた…
いつもはどれくらい同じことをやるのか…
「明日もよろしく」
「無理。明日は用事があるんだ」
「…じゃぁ、明後日。」
「わかった。だからって学校では近づくなよ」
「わかってるって」
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