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「緑川おはよう」
いつもと変わらない樋口君
それをいつもと変わらない
声色で頑張って返す私
「おはよう樋口君」
「なぁなぁ聞いてくれよ
由麻がさぁ…」
また始まった
由麻ちゃんのノロケ
なんでいっつも私に話すかなぁ?
けっこう聞くの辛いんだよ?
だって樋口君が好きだから…
まぁ知らないから
話してくるんだろうけど
「なぁ聞いてる?」
「ごめん…ぼーっとしてた」
「緑川が笑ってないと調子狂う
調子悪いなら先生に言えよ?」
きゅんっ
きゅんっ
そんな事言うから
私も諦められないんだよ
好き…
大好き…
「緑川本当に大丈夫か?
熱でもあるんじゃね?」
そう言って貴方の手が私に触れる
「っ!」
真っ赤になる私
どんどん熱が増していく
「やっぱり熱あんだろ
すっごく熱いぜ」
「そ、そうかも
先生に言ってくる!」
また逃げ出してしまった
でもあんな事いきなりする
樋口君も樋口君だよ!
もう私は
樋口君の虜です
私は友達の彼氏を好きに…
いえ、大好きになってしまいました。
樋口君大好きです。
END
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