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「うぅー…、やっぱ嫌だな…」
只今、俺、神崎蓮華は高等部専用校舎の3階、生々しいカエルの後ろにて絶賛迷い中。
あんな今にも動き出しそうなカエルのとこなんて行きたくないってのが本音だが、一度行くと決めたし。
……………逝くか。
そう割り切って、カエルに近付く。
「あのー…」
「カエルッ!!」
ばーん、と出てきた灰色の髪を伸ばし放題のおそらく此処の生徒。…ってもうやだ、この展開。
俺がげんなりしていると、少年はいぶかしげに俺を覗き見た。
「君、さっきも此所に来たよねぇ?」
「あ、はい、」
来ましたけど、と少年がしっかり喋れることに驚きながらも答える。
「やっぱり?
…ところで、君は両生類が好き?」
どうしてそうなったw
いやまあ、嫌いじゃない…どころか、普通に飼ってるけど…
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