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脱衣場で服を脱ぎ、風呂場へと入る。
俺はどちらかというとシャワーで済ます派だから軽く頭と体を洗って風呂場から出た。
脱衣場で部屋着を着て首にタオルを掛けてリビングへと出る。
「なに、やってんだ?」
ウルトラマンタロウを目の前にして俺は固まった。
「え?神崎の部屋にあったパッケージと中身が何故か全く違うゲームを持ってきてパソコンでプレイしてるだけだけど。」
「なにその羞恥プレイ!?」
ウルトラマンタロウ……恐ろしい子!
つかそのBLゲー、色々激しすぎたから俺の部屋のクローゼットの服の奥に隠してあってさらに最近流行ってるらしいゲームのパッケージに入れて完全防備だったのに見付けて来るとか。
それより。
「ウルトラマンタロウ、俺の部屋…入った、のか……?」
「さっき入ったって言ったの、聞いてなかったのか?」
そんなきょとんとしないで俺が変な人みたいじゃんんんん!!
「神崎、腐男子だって会ったときから暴露してたしBL小説も俺に見せてくれてたけど、なんか要素が弱い?感じの選んでるみたいだったから。」
「………」
的中しすぎててなんも言えん。
俺が黙りこくってるとウルトラマンタロウは実に爽やかに笑った。
「ほら、俺ってわかんないことあるとイライラして誰か壊しちゃうから。」
にかっと、爽やかに笑ったウルトラマンタロウの顔と言葉は激しく合っていなかった。
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