543人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
「お、終わった…、終わったぞ風さん!!」
1時間後、積み上げられていた書類を全て(大事)!片付け終わった俺は歓喜の声を漏らした。
「ああ、ありがとな。」
「これ、ほとんど器物損害系の書類だったんすけど、もしかして…」
「ああ、全て転入生関連だ」
そう言って頭を抱えた風さんの目の下には隈が出来ていた。
「眠れない程忙しいんですか」
「まあな…」
はあ、と溜め息を吐いた風さんに感化されてしまった俺は何を血迷ったのか、馬鹿な言葉を口走ってしまった。
「…手伝いましょうか。」
「は?」
「その風紀委員さんが帰ってくるまでなら、手伝いますよ。
迷惑でしたら、いいんですけど」
風さんには色々と世話になってるしな、帰ってくるまで位ならどうってことない。
勿論、風さんが断ったら引くつもりだが。
ちら、と風さんを見ると風さんは何かを決めたようだった。
「…手伝ってくれ」
「はい、喜んで!」
別に某ゲームの主人公が行ってるバイト先の店名じゃない、断じて。
こうして俺は仮風紀委員となったのだった、めでたしめでたし。
最初のコメントを投稿しよう!