闇の黒い鳥(物語?)Ⅱ

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少年、田島彰は裕福な人生を送っていた。 親にも愛され、周りにも愛され、育っていった。 ある日。 彰は自分の部屋で、のんびり、ぼーっとしていると、窓際に何かいることに気がついた。 「黒い鳥・・?」 彰は近づいていった。 よく見ると両翼がないことに気がついた。 両翼がなかったら、普通は不気味に思う。 だが、彰は不思議と黒い鳥に惹かれていった。 それからと言うもの、毎日決まった時間にその黒い鳥は現れ、消える。 彰は黒い鳥のことについては知っていた。 自分にも闇が深いから現れた。 のだと思っていた。 だが、それは違った。 彰は黒い鳥について、もう一つ、知らないことがあった。 ネットで見たときにひとつしか見ていなかったのだろう。 《心の闇が深いものの前に現れる》 と、いうことしか、見ていなかったのだろう。 その少ししたに行くと、もう一つ書いてあった。 《その反対に、闇が浅い者が見てしまうといずれ、死が訪れる》 そう、書いてあったのだ。 それを知らなかった、彰はずっと黒い鳥と接していた。 そしてある日、 彰は原因不明の病気にかかってしまった。 「今日も来てくれたんだね」 誰も居ない病室でそう呟いた。 彰の、目線の先には黒い鳥が居た。 それから、二年間、彰はずっと病院で療養を続けていた。 その間も、黒い鳥は決まって、彰が一人の時に現れ、人が来ると消えていった。 ある日、ぱったりと黒い鳥は現れなかった。 その日から、彰の様態が急変してしまった。 それから、一週間後、 死に際に黒い鳥を見て、彰は亡くなってしまった。
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