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ほのか:うわ、真っ暗!早く帰んなきゃね。
琴音:うん。
ほのか:琴音、はやくはやく!
ほのか、琴音を手招く。
琴音、急いでそちらにむかおうとするが、自分達に向けられている不快な気配を感じて立ち止まる。
琴音:ねぇ、ほのか!道を変えよう?なんかやな予感がする…
ほのか:だーいじょうぶだって!何かあっても私が琴音を守ってあげる!
琴音:でも…
アンナマリ:あらダメよ。あなた達に用があるの。
突如として現れるアンナマリ。
ほのか:あんた誰!?
ビアンカ:さぁ?誰でしょう?
琴音:ほのか…!
ほのかの方に向かおうとする、琴音だが、手を誰かにひかれていることに気づく。
セシル:…ねぇ、あなた?そう。髪が長いほう。あなた。私たちが分かってたみたいだけれど…何故?
琴音:…え?
セシル:あなた、ヴァンピール?この周辺にヴァンピールはいないはずなのに。
琴音:…何を言って?
セシル:そうね、この子だわ。この子が青薔薇よ。ビアンカ、そっちの子はいらないわ。シマツしていいわ。
ビアンカ:シマツ。ね?記憶消したほうが早くない?
アンナマリ:私たちだって赤薔薇と同じだわ。力が弱くなってきてる。だから記憶消去だって当てに出来ない。早くやりなさい。
ビアンカ:はいはーい。っと、
琴音:やめて!ほのかにひどいことしないで!!
ビアンカ、風を起こし、ほのかの首の横を掠めた。
ほのか、首から血を吹き出させて、倒れる
琴音:ほのか!ほのか!?誰か、誰か救急車!!
ビアンカ:ありゃ、思ったより…
セシル:さぁ、行きましょう?青薔薇。私たちに幸福をもたらして?
セシルが琴音の手を引いてどこかにつれていこうとするが、その手を振り払う琴音。
セシル:何するのよ!?
琴音:ほのか!?ほのか!
セシルの声は聞こえていない様子で、ほのかに駆け寄る琴音。
メイヤン:…ちょっとイタズラが過ぎませんか?白薔薇の娘さん方?これは明らかに協定違反です。よって、青薔薇の養育権は赤薔薇に移ります。
突如現れたスーツの男性に特に驚きもしない三人。
アンナマリ:なぜ?どうしてかしら。
メイヤン:あまりにもあちら側に危害を加えすぎです。
琴音に声をかけるメイヤン
メイヤン:…お嬢さん。私が彼女を助けて差し上げます。しかし、条件があります。
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