緊張と恐怖

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声のトーンもさっきとはちょっと違う。 威圧感を感じた。 不安を感じ始めた。 身体が凍りつきそうになるのが分かる。 震える。 それでも、声の限りに叫んだ。 「あっちっていってる」 知らない人と話してはいけないって言ったお母さんの顔が浮かんだ。 すでにその時には、手も足も汗で濡れていた。 全身汗びっしょりだ。 背中にシャツが貼り付いて、気持ち悪い。 男は私から目を逸らさない。 私は逸らせない。 男の眼孔の奥で光るものが見えた。 こいつはまだ何か言う気だ。
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