第1章『狐の話』 1話『不比等とヨモツ』

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人間の暮らす華やかな表の通り しかし、表が有れば裏もある。 そんな、裏の薄暗い路地裏での事だった……… ペチャペチャと何かを貪る音が鳴る。 「ウゥ……アゥ……ニ…ニク…」 そこには、全身が青緑に腐った3m位の大男が『喰っていた』 ヒトを…… もう、男か女かも解らなくなった屍を喰う 咀嚼する度に体の腐った肉がボトボトと崩れ落ちる ソイツに目的など無い。 有るのは治まらない渇きと食欲のみ 「おいおい……いくらなんでも殺りすぎだなー死霊クン」 後ろからソイツに話し掛ける男がいた。 これといった特徴の無い髪型にすこしやつれた感じのする眼 背は170後半と少し高め ビジネススーツをきていて ネクタイを緩め首元のボタンを外しただらしない着こなし 手には警察手帳の様なものを掲げ 言い放った 「険非違使だ!貴様を殺人の罪で滅殺する。」
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