90人が本棚に入れています
本棚に追加
男が言い終わると同時に死霊が肉塊を投げつける
「ヨモツさんッ!」
しかし、肉塊は当たらずに巨大な鉄扇によって阻まれた。
「不比等っ!あれくらい結界張りなさいよっ!」
いつの間にか男の背後に白装束の古風な幽霊女が浮いていた。
「え~結界張るのが面倒なんだ。ヨモツさんは僕の背後霊でしょ?」
「背後霊を物みたいに言うわね…」
遠距離ではらちが空かないと思ったのか
死霊は男に突進していった。
それに対する男は右に鉈のようなナイフ
左に懐から取り出した水平二連のソードオフショットガン。
男は死霊を掻い潜り胴を切り抜け死霊のハラワタを抉る
死霊は男に振り向いた
ソコには
銃口があった。
「おせーんだよ死霊クン。」
ズバンッ!ズバンッ!
路地裏に鳴り響くは銃声
頭部がメチャメチャになり地に伏した。
「あらー存外脆いのね~」
「急所を突いただけだよ。死霊は頭に魂を貯めるからね…」
死霊が無数の白い魂になり空高く昇っていった。
「今度は成仏しろよ~」
「取り敢えずは終わりかしら?あ~お腹すいたぁ~」
「ダメだよヨモツさん。まだ報告書を書かないとねー」
「うーイヂワルぅ~」
「甘えないっ!行きますよっ!」
そして男と女は去っていった。
最初のコメントを投稿しよう!