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「RENくん、また雑誌載ってたね!」
「ああ。見てくれたの?」
「もちろんっ!!すっごくイケメンだったよっ」
「…ふっ、ありがとう。」
今日も女の子は俺にメロメロ。
当然なことだけどね♪
俺に話しかけてくる女の子は、小柄でかわいくて。
まぁ、俺の魅力なんだろうけど。
適当に女の子の相手をしていると、隣の席の高野がまたアホ面して割り込んでくる。
「お前、また雑誌載ったの?やるじゃーん!!」
褒めてくれるのは嬉しいが、高野は俺が目当てなんじゃなく、俺と話してる女の子目当てだとわかると、俺は次の授業の準備を始めた。
俺は、中性人間。
一応女だけど、小学校半ばくらいから、男になることを試みて、なぜか男装モデルとして活躍してる。
中高一貫な学園で、中学校のころはスカート、ズボンと繰り返していた俺だけど、めんどくさくなってズボン…、つまり男の制服をきている。
今の俺の学年で、中学から上がった奴は少ないから、俺が女だって気づいてる奴は高野と教師くらいだろうか。
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