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「シンー!!今日ひま?」
僕たちが作業を終えたのを見て、三嶋が話しかけてきた。
結城さんは、ばいばい、と笑って僕から離れて行った。
「暇、だけど…」
部活は入っていないし、ついでに委員会もないので、僕は誘いに乗るかのように三嶋に近づいた
「良かったー!!あのさ、D組に用があるから、ついてきて」
…なんで付き添いが僕なの…
と、思ったけど暇だし。縦に首を振って、帰りの支度を始めた。
「お前、知ってる?RENって奴。」
「REN?知らないよ、いたっけ?」
「D組にいんだとさ。かなりのヤンキーで、たらしらしい。いちにちに10人相手にしたことあんだって」
ふーん、とある程度話を流しながら、僕はぱんぱんになったスポーツバックを肩にかける。
「やっぱ、世の中顔なんだよな。」
いこう、という言葉もなしに、三嶋は歩き出した。僕は後を追うように三嶋について、教室を出た。
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