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「RENさん。」
「なに」
女みたい。女なんじゃないの?
とシンの顔をじろじろと見る。
整った顔立ち。
髪の毛は意外に短髪で、例えるなら…成○寛貴のようだ。
「彼女いますか?」
「は?」
「あっいや…ごめんなさい」
彼女…ね。
「好きな人ならいるよ。」
すこしにやけてしまう。
初めて。
初めて自分のことを高野以外の奴に言った。
高野には言えないから、だけど
「その人は大切ですか?」
「あー…まぁ」
うん、大切だよ。
いなきゃ困るからね
「その人はRENさんのこと、好きじゃないんですか?」
…好きな訳ないじゃん。
「────うん」
その返事は重かった。
中学生のころは期待したよ。
高野も俺を、って。
だけど…見ればわかる。
高野はいつも周りの女の子といるほうが幸せそうだ。
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