怖いイケメン

6/24
前へ
/84ページ
次へ
噂? よくわからないけど、この人が高野… こんなにかっこいい人がいたなんて、初めて知った。 軽く会釈をして、僕たちは教室に入った。 「RENー!シンくんきたっ」 高野って人はどこの誰かに近づいて、勝手に僕の名前を出す。 「えっ?」 思わず、僕は声を出してしまって隣で三嶋も驚いている。 「RENくんイケメンだよねっ!!」 「この学校受かってよかったよ~」 「今年めっちゃ倍率高かったしね」 「サインもらっちゃったよーっ!!」 キャーキャーと、女の人たちが騒いでいる。 ざっと15人くらいいるだろう。 だけど、教室からどんどん女の人たちは抜けていって、30分も立たないうちに僕と三嶋と高野くんと… かっこいい男、4人しかいなくなっていた。 「シンってどっち?」 かっこいい人は、僕たちを見る態度が悪すぎて、悪印象を持ってしまう。 「チビは知ってるだろ、俺に教科書借りに来てたし。」 高野くんが、隣でアドバイス。 三嶋、チビって…。 「ああ。目でかいな」 「あっ…、はじめまして」 僕と目があった。 …かっこいい…、かっこいいっ!! 俳優で言えば、山○智久みたいだ。 ジャ○ーズいけるじゃん!! 「女みたいだな。お前」 「REN、かわいそうじゃん。相手はモテモテ草食系だぞ」 「は?だってなんか(笑)」 ふたりの会話に、ポカーンとなる僕。 「草食系とかださい。」 誰のことを言ってるんだろう…、と疑問だらけ。 _
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加