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噂?
よくわからないけど、この人が高野…
こんなにかっこいい人がいたなんて、初めて知った。
軽く会釈をして、僕たちは教室に入った。
「RENー!シンくんきたっ」
高野って人はどこの誰かに近づいて、勝手に僕の名前を出す。
「えっ?」
思わず、僕は声を出してしまって隣で三嶋も驚いている。
「RENくんイケメンだよねっ!!」
「この学校受かってよかったよ~」
「今年めっちゃ倍率高かったしね」
「サインもらっちゃったよーっ!!」
キャーキャーと、女の人たちが騒いでいる。
ざっと15人くらいいるだろう。
だけど、教室からどんどん女の人たちは抜けていって、30分も立たないうちに僕と三嶋と高野くんと…
かっこいい男、4人しかいなくなっていた。
「シンってどっち?」
かっこいい人は、僕たちを見る態度が悪すぎて、悪印象を持ってしまう。
「チビは知ってるだろ、俺に教科書借りに来てたし。」
高野くんが、隣でアドバイス。
三嶋、チビって…。
「ああ。目でかいな」
「あっ…、はじめまして」
僕と目があった。
…かっこいい…、かっこいいっ!!
俳優で言えば、山○智久みたいだ。
ジャ○ーズいけるじゃん!!
「女みたいだな。お前」
「REN、かわいそうじゃん。相手はモテモテ草食系だぞ」
「は?だってなんか(笑)」
ふたりの会話に、ポカーンとなる僕。
「草食系とかださい。」
誰のことを言ってるんだろう…、と疑問だらけ。
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