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「高野、こいつがREN?」
調子に乗ったように話すのは、粋がりの三嶋だ。
「あぁ、そうだよ。」
三嶋の質問に答えたのは、そのRENって人だった。
…悪魔みたい。
「お前、すごいな。モテモテじゃん!」
「お前こそすごいな。どうやったら、そんなちっちゃくなれんの?」
侮辱だろうか、RENは意地悪だ。
「喧嘩はすんなよ!!あ、シンくん、メアド交換しない?」
高野くんが僕に近づいてケータイを開き始める。
僕は“ケータイを持っていない”と咄嗟に嘘をついた。
以前、メアドを悪用されたことがあるから、むやみに教えるのはやめようと、思い、仲良い人しか教えていない。
もちろん、三嶋には教えている。
「あ、そうか…。今時珍しいね。まぁいいや!!」
ケータイをたたんで、ニコニコと笑う高野くん。
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