0人が本棚に入れています
本棚に追加
替え歌―キミジオン
【キミジオン】
歌を作ってた 声に出したら
おわってた
こいでた自転車を止めて
立ち止まった帰り道
元気でいるかな
優しい 背の高い君
心のどこかで
今も考えて 空仰ぐ
色あせて うすれてく
記憶の中 ただひとつ
覚えている
初めてあった あの夏の日
いつだったっけな
傷がいたんだ あの日も
君の言葉で
負けずがんばって今がある
いつだったっけな
悲しみにくれた あの日も
側で支えて
また一歩ずつ進めた
いつの日も 君との思い出を
捨てようと
手を伸ばし また引っ込めて
今もまだのっている
ぬくもりが
今までためた言葉を捨てて
君との距離をおこうとしてた
ほら 今も君を思ってしまう
思い出は消せぬまま
僕は今も進んでる
歌を作ってた 思いだけ沢山
つめこんで
大人になったら鼻で笑い飛ばす
僕のうた
ところが今でも
気づかず繰り返してる
大人になっても
歌を作っては声にだす
沢山の笑顔とほんの少しの時間
君は今 何を思った
僕はまだ知らないよ
きいてないよ
今までためた言葉を捨てて
君との距離をおこうとしてた
ほら今も君を思ってしまう
距離は縮まるばかり
僕は君に踏みこんだ
歌を作ってた 気づいたら僕は
泣いてた
淡いピンクの花が
静かに散ってしまった
大事な何かが
僕の手で崩れ壊れた
花びら1枚
拾い握りしめた まだ
歌を作ってる また一歩
進むために
もう戻れない
って事も知りながら振り返る
どう思ったかな
優しい 背の高い君
散ってわかったよ
君は僕のため 出会った
それでも思い出を捨てようと
目をふせて 前を向いて進もうとした
目の前には 君がいた
今まで何度捨てようとした
思い出はまだ手に持ってる
花は散り まだ芽は出ないけど
それでも僕らはやり直せた
ほら 側に
優しい君がいる
僕は気づかなかった
君の存在の大きさを
今も思い出はまだある
捨てるにも捨てないで
僕の中で生きてる
―end―
最初のコメントを投稿しよう!