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「そして私達は、今七不思議の真相に一番近いところにある」
そう言ったのは、オルカだった。
「それってどういうことだ?」
サンタはいぶかしみながら言う。
「ついてくればわかるわよ。それじゃあ行こっか。さぁ、起きなさいヒイ」
★
「これって、《魔の地階》に通じる階段だよな」
「そうだよ」
サンタは、学校の奥まった場所にある、立ち入り禁止の、ある《階段》の場所に立っていた。
キープアウトと英語で書かれた黄色いラインテープの奥に、薄暗い通路が見える。
「私達は今ここを行くのよ」
そう言ってオルカは、ウインクをして見せた。
「これって見つかったら不味いんじゃ」
「大丈夫よ。誰にも見つかったりしない。手を貸して、みんな」
そう言って、シュウ、アオ、ヒイ、サンタの4人は、オルカに手を貸す。
「それじゃあ行くよ」
「レッツゴー!」
そんなヒイの掛け声と共に、視界がブラックに染まった。
「転移魔法《サイドク》」
「…………」
目を開くとそこは、薄暗い、通路だった。
「どこだ? ここ」
「魔の地階よ」
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