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「それは私達にもわからない。でもね、学校に魔物が出るなんて、《異常》、でしょ? きっとこの先に何かあるのよ。そう。例えば、《牢獄》、とか」
「ろう、ごく?」
サンタは、ぽかんと口を開ける。
オルカは、あれ、知らないの、といった表情でサンタを見てきた。
「セラスタ魔法学校の七不思議にね、《秘密の牢獄》ってのがあるの。もう、そんじょそこらじゃ扱えないような、Sランクの犯罪者を扱う、ものすっごい危険な場所」
「そんなのが、学校の下にあるってのか?」
「そうなんだ」と、アオが横から入ってきた。
「セラスタってかなり腕の良い魔法使いが集まってるだろ? 全国の魔法学校トップ3に入るくらい。レイ先生とか、ジアロ校長とか、あのアイナだって在籍してるし。だから、極悪非道の魔法使いを収容するには、かなり適してるって噂なんだよ」
「でも、もしそんなのがあるとしたら、それこそ」
「あぁ。大問題になるな」
言ったのはシュウだった。
「だけど、それがもしもあるとしたら、それを探しあてるのが俺達の義務だ。そう思わないか? 不登校」
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