幽式部《ユウシキブ》

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「待てよオルカ! 危ねえぞ!」 「そうだよ! オルカ」 言って、アオとシュウとヒイとサンタも、その後に続く。 「何、ここ」 言ったのは、オルカだった。 サンタも改めて、《変わってしまった》辺りを見渡す。 そこは、開けた空間になっていた。 異常なのは、一面に照らされた、紅い蛍光、それに、《地面に散らばっている骨だ》。 「少し、不味そうな場所に出たね」 言ってアオは、その空間の中央に立って、周りを見渡す。 「何の、骨なんだろう」 一見して、人間のものとは思えないような大きい骨も転がっているし、人間のような骨もちらほらと転がっている。 「人間のもあるよ、ほら」 そう言ったヒイの手には、人のものと思われる、頭蓋骨が握られていた。 「…………」「…………」「…………」「…………」 ヒイを抜かした一同は、無言でヒイから離れる。 「…………お前、よくそんなもの平気で触れるな」 呆れて言ったのは、シュウだった。 ヒイは、へ? と言いながら首を傾げている。無神経にも程がある。 .
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