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「はっ。流石オルカだ。リーダーがそういうなら俺は従うまでだよ」
言ってシュウは、笑いながら巨人を見る。
「そう。それじゃあ仕方ないよね」
「そうだそうだー。仕方ない!」
アオとヒイもそれに従う。
「ってことよ。サンタ君。ここからは私達の戦い。あなたはどこかに隠れてて」
「ちょ……ま……」
うっすらと笑ったオルカの姿が、突如として消えた。
オルカは、巨人の頭上まで転移をすると、短剣を頭に突き立てようとする。
「おおおぉぉぉぉ……」
巨人はそのオルカの短剣を、手のひらで受け止めた。
「破壊魔法」
そんな巨人の足を、シュウの援護射撃が捉える。
「おおおぉぉぉぉ……」
巨人はそのまま体制を崩すと、地面へと倒れた。
「結界魔法」
そしてアオの蒼い糸状の魔法が、巨人の手足を縛る。
「終わりよ」
そして、再び無詠唱で巨人のこめかみに転移してきたオルカは、その短剣を突き立てようとした。
──その時。
「──ぐおおおおおぉぉぉぉぉぉぉああああああああああああああああああああああうああああああ!!!!!!」
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