幽式部《ユウシキブ》

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★ 「で、決まった? サンタ君。幽式部に入るって」 一週間後の昼休み。 オルカは、わざわざサンタのクラスにまでやってきた。 一人で外を見ていたサンタの向かいの席へと座り、あの、独特のわざとらしい笑みを浮かべる。 「ねぇ。決まったの?」 「決まってねえよ」 サンタは、言ってそっぽを向く。 それを見たオルカは、そのサンタの行動を、面白そうに、見て、あーあ、とわざとらしくため息をもらした。 「もしかして、何か《悩み》でもあるの?」 悩み。 「あるの?何か人に言えない悩みでも──」 「──オルカ」 サンタは、その言葉を最後まで聞かずに、遮っていた。 サンタは、先程よりも少し目をきつめて言う。 「俺がその《なんたらクラブ》に入らないのは、《そんな》理由じゃない」 「そんな、ねぇ」 オルカは、してやったり、という表情を浮かべると、話を続けた。 「じゃあ、サンタ君が幽式部に入らないのは、他に何か理由があるの?」 「──それは……」 「──なら」 .
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