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『はぁ…! はぁ…! よかったぁ…間に合って…』
美妃は女性を見て少し嬉しくなった…それは、女性が自分が普段接している友人と何ら変わりがなく普通だった事だ。
山奥のローカル線では、美妃が経験していない世界が広がっていた…だから普通の人に出会えた事じたいが堪らなく嬉しかったのだ。
美妃が女性を見つめていると、不意に女性が美妃に振り向いた。
とっさに美妃は眼を逸らした。
はずかしぃ… 見てるのばれちゃったかしら…
美妃の顔は耳まで真っ赤になった…
女性は微笑すると、美妃に近付いてきた。
『こんにちは… あはっ…駆け込み乗車しちゃったわ…』
女性のフレグランスが美妃の鼻をくすぐると、次の瞬間には隣にすわっていた…
すらりと伸びた脚をフレアーのミニスカから組み、顔を美妃に向けて笑った。
『私 早坂レナ、よろしく』
美妃は、とっさの事に立ち上がって言った。
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