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夜、幹夫の母から連絡が来た。
武が熱を出して、病院に入院したと。
幹夫は、急いで病院へ走った。
武はきっと一番苦しんでいるはずだ。
俺のせいで全てが、崩れてしまった。
懺悔してもしてもしたりない程、幹夫は悔いていた。
病室に入ると、武が眠っていた。
「肺炎です。しばらく入院すれば良くなります。」
先生の言葉に、幹夫は少しほっとした。
武のためにも、幸子を見つけ出そう。
幹夫は、警察がだめなら、自分で探そうと思った。
その日の幸子の足取りを、追い始めた。
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