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幸子のいない部屋は、明るさを無くしていた。
幹夫のために、いなくなる少し前まで、夜ご飯を用意してくれてた。
もし、昨日早く帰っていれば、幸子は家を出ることはなかったのかもしれない。
今更悔やんでも仕方ないが、それでもいきなりこんな状態になってしまい、かなり打撃を受けている。
こんな事にならなければ、きっと自分のしている浮気についても、何の反省もなかったはず。
どうか生きていて。
幹夫は、手を合わせ何度も祈っていた。
幸子を生きて返してくれたら、どんな懺悔だってする。
幹夫は、警察からの連絡を待ち続けた。
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