失踪2日目

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何時間たっても、警察からの連絡はなく、幹夫は途方に暮れていた。 夕方実家の母から連絡があり、その時、初めて真実を告げた。 母は驚きの余り倒れこんだ。 息子の浮気が原因で、妻が失踪し、失踪するまでそんな様子にも気が付かないなんてあり得ないと、誰しも思うだろう。 妻の実家に、母が電話を入れて事が大きくなっていった。 幸子の家族や、幹夫の家族が、全員幹夫の家に集まった。 そこには、幸子の母に呼ばれた英里の姿もあった。 「幹夫さん、英里さん、どう言う事か説明して頂戴!」 幸子の母が泣きながら、幹夫を責めた。 「幸子が死んだら、私はあなた達を許さない!!」 幹夫の母は、ただ頭を下げ続けた。 「まさかこんな事になるなんて・・・」 英里は、ため息をついた。 それでも英里は、幹夫に言った。 「私は、幹夫さんをあきらめない。」 幹夫はぞくっとした。 この女は、もしかしたら、幸子が死ぬ事を望んでいるのかもしれないと思った。
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