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ペンはワタシ
歩けば真っ白な紙の上に
ワタシ色のインクが
風にしか読めない物語書いてる
落ち込んだ時も
失敗した時も
風はインクに滲んだ紙を撫でて
ペンを押し出す
前につんのめって倒れる
インクは冷たい色に
悲しい色に……
そんな時は
紙の上に 新しいペンが現れる
大好きな人
温かい仲間色のインクが
紙の上を滑って
ワタシを立ち上がらせてくれる
追加される文字
追加される色
追加される言葉
……、そうして物語の終わりには
真っ白だった紙は
極彩色に染まっていくのだろう
ぐちゃぐちゃな色でも
濁ったような色でも
それがワタシの証
ワタシだけの物語
風にしか読めない物語
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