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李茶は驚きを隠せない。
だが、その感情よりも大きな感情が
李茶を満たした。
―…珍しいな。
いつ以来だろうか?
《大人》に注意されたのは
「(面白い、行ってみるか‥)」
♯♯♯
放課後になり、教室は蛻の空だ。
2人を残して。
「改めて、2-Aの担任になりました
上田 修です。」
「…ども」
「君は佐山 李茶さんだよね」
「そーだよ」
「1年の頃から度々学校を休んでいるが、どうして?」
「私情」
「話したくないなら
無理には聞かないけど…」
「アンタ、何歳?
そんな年離れてないでしょ」
「ん? まぁ…24だよ」
「ふーん…やっぱり
だったら、タメで話なよ」
「さすがにそれは…」
「私、嫌いなんだ、そーいうの
アンタとは友達間隔。」
「それ、遠まわしに俺が
童顔って言いたい?」
「まぁ、そーなるかな」
「仕方ない、君との距離が縮まるなら…」
「…そうしようかな」
修は笑顔で了承した。
李茶は明日も学校に来たい
そう思った。
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