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*??視点*
-料亭内にて-
今しがた京入りをして、手近な飯屋に入った。
しばらく、奴良組の連中と飲み食いをしていると、
『いらっしゃいませー!』
ワシらや、他の客が入ってきた時とは、一段とデカい声が、あちこちからした。
(なんじゃ、この妙な妖気…。)
しばらくすると、その妙な妖気が、隣の部屋に入った。
…ちょっと見て来るか…。
「どうかいたしましたか?総大将。」
「いや、別に?…少し、となr…便所に行ってくる。」
「ちょっと、ぬらりひょん。今『隣』って言ったわよね?」
「ん?何のことじゃ?雪麗。」
「なっ、し…下の名前で呼ばないでよ…!この…バカ!」
「これ、雪女。総大将に向かって、」
「うるさい!」
―ゴオォ…
「ゆ、雪女!落ち着け!」
―ピキーン
「わぁ!カラス天狗が凍ったぁ!」
―ガヤガヤ…
(…しかたない、今日は諦めるか…。)
*??視点終了*
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