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「レウス!」
思わず声を荒げて名前を呼んだが
届いていないのか
余裕がないのか
彼が此方を振り返る事はなかった
防戦一方のレウスに対し
モンスターは余裕綽々としていた
モンスターが左右の爪で
何度も切り裂いてくるが
レウスはそれをなんとか去なし
背後に回り込み火炎弾を放つ
これの繰り返しだ
一見
レウスの方が優勢には見えるが
火炎弾を喰らっても
ダメージがないモンスター
魔力が無くなった瞬間
レウスには攻撃の手段がなくなり間違いなく殺される
「それなら…」
足に魔力を溜め
一気に加勢しようとした時…
モンスターから距離を置き
両手を前に出し
レウスが詠唱を唱え始めた
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