Amur adonis

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周りを見渡すと それなりの被害は出ているものの 圧倒的優勢に変わりはなく 後一押しという所まできていた しかし フェルの中にあった不安は 少しずつ大きくなっていた (何か変だ…) フェルは違和感を感じていた そんな事を考えながらも 目の前に現れた敵を 斬りつけようとした しかし フェルの長剣が 相手を切り裂く事はなかった 目の前のモンスターは フェルの攻撃を いとも簡単に掴み取ってしまった それと同時に 腹部へと激痛が走り 気がつくと地面に落ちて 空を見上げていた 『まさか私が力を貸すとは… 面白い人間だ』 その言葉を最後に フェルは意識を失った
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