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「超がつくレア物ね……。なんだって形も大きさも、誰も分からないって代物だし」
いつの間にか、一人の女性がドアの前に立っていた。
青年の隣に腰掛ける女性に、リラは思わず見とれた。
(きれいな人……)
茶色の長い髪を高い位置で一つにまとめている。
瞳はグレーで、少し吊り目だ。
きつめの美人というところだろうか。
身長も女性にしては高めで手足がスラリと伸びている。
……おまけに胸が大きい。
道を歩いているだけで、周りの男が放っておかないだろうということが予想できた。
リラが自分の胸と比較しそうになった瞬間、今度は威勢のいい声が部屋に入ってきた。
「はいはい、朝ごはんお持ちしましたよぉ」
どっしりとした感じの中年女性が、大きいお盆に3人分の朝食を持ってきた。
ここの宿屋主のようだ。
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