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「一緒に育てないか」
「は」
待て。
待て待て待て待て。
話について行けない。
何この急展開。
敬也のマジな顔を見つめたまま、俺はこめかみから汗を一筋垂らし、固まった。
「一緒に、育てようぜ!」
敬也の笑顔が弾ける。
いや、言い方変えられても……。
「ごめん、話についていけてないわ俺。
まじ意味わかんねぇ……冗談だろ?」
本気で困り果てた俺は、本当に真面目に聞いた。
「冗談じゃないよ」
「じゃあなに、これ、誰の子?」
「従姉妹」
「どうして?」
「4つ子産まれたからひとりもらって来ただけ」
「は!?いいのかよそれ」
「うん。だから育てようぜ、ふたりで!」
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