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目を開けた。
光が差し込む、真っ白な壁に囲まれた真っ白い四角い部屋の中には、自分と、やたら白い顔の君だけだ。
「ごめん。寝てた。」
何度目かわからない問い掛けは、虚しく白い壁に吸い込まれた。閉じた瞼と、僕の体温を通さない冷たい手は、何の反応も返してくれない。
「ねえ。」
君は今どんな夢を見ているの?
「ねえ…。」
君はいつ目を覚ますの?
君は目を覚ましてくれるの?
ありったけ強く抱いた想い。無機質な機会音とともに、さっきから何度も何度も繰り返す。
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