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「こらこら2人とも、みんなに悪い空気が伝染してるぞー」
「あ、まきちゃんおはよぉ……」
机に頬をくっつけたまま、未来はゆるい声と笑顔を浮かべるが、それを見ても真希は不満げに腰へ両手を当てた。
「大会であんな魔法使って疲れたのはわかるけど、そろそろちゃんとすれば?」
「そうなんだけどさー……」
未来と全く同じ姿勢をした流歌が、真希へ唸るような声をあげた。
「予想外に疲れちゃってさー……風邪が長引いてる感じっていうのかな……」
「改めてになるけどさ、驚いたよ、2人があんなすごい魔法使いだったなんてさ」
すると、未来はがばっと上半身を起こし、座ったまま真希の胴体へ抱き着いた。
「ありがとぉ~! 私とるーちゃんの愛の証なんだよぉ!!」
「あー、はいはい。あっついから離れな」
「真希ちゃん冷たいぃー……」
「私は流歌みたいに、抱き着かれるの好きじゃなーいの」
と、その言葉に反応して流歌も体を起こした。
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