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「うわぁぁぁぁぁぁ !! 遅刻だ―― !!!! 」
バタバタと動き回る姿に呆れた声がする。
「もう、ちゃんと起きないからよ。アーちゃんに起こしてもらったんじゃなかったの?」
「そうなんだけど、ついつい二度寝しちゃって!」
慌てながら身支度をする綱吉に対して飛鳥は全く慌てる様子もなく、朝食のトーストを食べていた。
「アーちゃん、ツッくんの事甘やかしたら駄目言ったでしょう?」
そう叱る母、奈々の言葉に飛鳥は食べる手を止めて答えた。
「綱吉あと五分で絶対に起きるって言ったから」
その言葉に綱吉は困った顔になりながら言う。
「あはは…………その予定だったんだけどね……」
五分で起きませんでした、と言う状況に奈々は言った。
「アーちゃん。ツナは絶対にあと五分じゃ起きないから明日からは二度寝させたら駄目よ」
腰に手をあてながら言う姿にトーストを食べ終わった飛鳥は頷いた。
「ほらほら、二人共急がないと遅刻よ、遅刻」
奈々の言葉に時計を見ればもう八時。
急いでも遅刻になってしまう時間だ。
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