幻の召喚神

全ての始まり

貭川「おぉー！これリボルバー・ドラゴンが当たるヤツ！」

孝弘「よし、恵！順番に選んでいこう！」

これは…父さんがオレ達に買ってくれたカードを開ける時だ。
オレの家は父さんがゲーム屋を経営しており、この時は兄さん…貭川 孝弘(たちかわ たかひろ)とオレにカードを１箱くれた。１箱って…。

貭川「む…異次元の戦士。」

異次元の戦士…攻撃力１２００、このカードと戦闘を行ったカードとコイツをゲームから除外する強力な効果を持つ。
まぁ、当時はゲームから除外の意味なんてわからなかったが…。

孝弘「こっちは…双頭の雷龍(そうとうのサンダードラゴン)…」

貭川「サンダードラゴン？どう見ても爬虫類です、本当にありがとうございました。」

双頭の雷龍、攻撃力２８００の融合モンスターだ。
リボルバー・ドラゴンより見劣りするコイツ(ビジュアル的な意味で)が後の脅威になるとは思いもしなかった。

そして密かに当たった２枚の『剣の女王』…後のアイドルデッキの始まりである。